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寺田亮平(トゥバ音楽) 寺原太郎(バーンスリー)@音や金時&ギャラリーオアシス

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たぶん日本を代表する北インド古典音楽の演奏家でありバーンスリー奏者、寺原太郎さんに恐れ多くもお誘いいただきまして、12/10に音や金時で2人のコンサートがあります。内容の方は、ちょっとどうなるんでしょう?まだちょっと未知数ですが、これから打ち合わせして、太郎さんの胸を借りるつもりで頑張りたいと思います!あと、多分トゥバの笛について根掘り葉掘り聞かれるとと思うので、しばらくちゃんと練習していなかったトゥバの縦笛ショールも最近また練習を再開しています。角笛とか他の楽器もこの日は色々持って行くつもりです。

記念すべき音金デビューでお客さんガラガラだったら死にたくなるので(笑)皆様是非応援にお越しくださいませ!

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寺田亮平(トゥバ音楽) 寺原太郎(バーンスリー)  @音や金時

日時:12月 10日 (土), 19:30 ~ 21:30
会場:音や金時  東京都杉並区西荻北2丁目2−2−14
18:30開場、19:30開演 チャージ2,500円

トゥバ音楽の寺田亮平さんが、音や金時初登場!
トゥバにも笛があるんです。でもちょっとびっくりするような笛なんです。
どうしてそんな吹き方をするんだろう。。。

喉歌、歯で吹く笛、さまざまな形の弦楽器、口琴まで、
シベリアの小国、トゥバの音楽について、楽器について、根掘り葉掘り聞いちゃいます。

@西荻窪・音や金時 杉並区西荻北2-2-14 喜志コーポB1 TEL:03-5382-2020
※ご予約は受けておりませんので直接ご来場下さい。

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あと、お昼には千葉のギャラリーオアシスでも寺原さんご夫妻の計らいで演奏させていただけることになりました。千葉方面の方はこちらも是非。こっちはちょっとトゥバの説明とか、お話多目でもいいかなと思っています。

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千葉・都賀「世界音楽紀行 第8回 トゥバ音楽」寺田亮平(トゥバの楽器、喉歌ほか)

日時12月 10日 (土), 14:00 ~ 15:30

場所千葉市都賀3-24-8
JR都賀駅より歩いて3分「ギャラリーオアシス」で、ほぼマンスリーで世界の音楽をご紹介しています。
ドレミファだけじゃない世界の音楽と文化に、ライブを通して触れてみませんか?
ナビゲーター:寺原太郎(バーンスリー奏者)

12月10日(土)14:00〜「トゥバの音楽」
寺田亮平(トゥバの楽器、喉歌)

【会 場】ギャラリーオアシス
     千葉県 千葉市都賀3-24-8
     (恵泉の2階) 
【参加費】一般2000円 中高大生1000円
     小学生無料 ☆1ドリンク付き
【予約先】
バザールヴィタギャラリーオアシス 
Tel.043‐309‐8353
(受付10:30~18:00 日曜休み
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by teradaryohei | 2016-11-25 23:53 | Comments(0)

シベリアを経由して気付いたアイヌ文化の魅力

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このブログは「トゥバ日記」なんですが、最近アイヌ関係のイベントに顔を出したり、手伝ったりする機会が重なり、今回ちょうどいい機会だと思ったので個人的な話ではありますが、シベリア・トゥバの演奏家である僕がどうやってアイヌ文化に関心を持ち、魅了されていったかについて少し書かせていただきたいと思います。

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もともと僕はトゥバに毎年通い始める以前から、いち音楽ファンとしてOKIさんや安東ウメ子さんのCDを良く聞いていました。その後、2010年の夏から毎年3ヶ月トゥバに通うようになり、現地でトゥバ人以外にも、アルタイ、ハカス、ショルと言った周辺の南シベリア諸民族の人々と交流をもつようになります。そしてフェスティバルなどではサハ、ネネツ、エウェンキ、ドルガンといったより北方の人々も目にするようになりました。現地では、学者などからアイヌの人々について質問を受けることもありました。そんな経験を重ねていくうちに、年々アイヌの人たちの存在が気になってくるようになりました。

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トゥバに行く際にはお土産でよくムックリ(鈴木紀美代さん作)を持参していた。トゥバではクルズン・ホムスというムックリに良く似た竹製の口琴がある。写真は口琴職人のトゥバ人オレグさん。ムックリをプレゼントしたところとても喜んでくれた


 シベリアに通い始めた当初はあまりアイヌ文化に関する知識もなかったですし(今でもそんなに無いですが)、なんとなく民族衣装の模様が似てるなとか、口琴や楽器、木工の文化に近いものがあるな、とかそんなことを感じる程度でした。そのうちシベリアから日本に帰国した後、都内で開催されるアイヌ文化フェスティバルやアイヌ感謝祭、中野駅前のチャランケ祭りなどの催しを見に行くようになります。カピウ&アパッポのお2人と知り合うのはそんな頃です。ちょうど2人で活動をはじめた間もない頃で、やはり口琴関係の催しを通して知り合い、茶箱(もともとアイヌ料理店レラ・チセがあった場所)での東京初ライブも見に行きました。

そうするうちにアイヌ関係の本を読み始めるようになりました。
いくつか読むうちに、知里幸恵さんの『アイヌ神謡集』 を手にすることになります。

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美しい序文であまりにも有名なこの本は、左ページがアイヌ語のローマ字表記、右ページは日本語という体裁になっています。この作品に深く感動するとともに、僕はもうひとつ別の印象を持ちました。「これは僕がトゥバを通して知っている口承文芸の世界と同じだ」と思ったのです。

もちろん、アイヌ語は言語学上は孤立語に分類されていますし、テュルク系の言語と系統関係があるわけではありません。僕は学者でもないですし、安易に比較検討したいわけでも無いのです。

ただ、どうしてもそれが、僕が知っているトゥバの四行詩や民話、その他当時少し読むようになっていたテュルクやツングース等のシベリア諸民族の人々のあいだに伝承されてきた口承文芸、及びそれを取り巻く世界像と繋がりがあるような気がしてならなかったのです。

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ですがその後、言語学者の中川裕先生の「アイヌの物語世界」を読み、それは確信のようなものに変わりました。もちろん詩の形式など違います。ただ、たくさん共通する部分があることも判りました。アイヌの英雄叙事詩では主人公が超人のように空を飛びまわり戦い、体を引き裂かれても復活する。それはサハ民族の英雄叙事詩オロンホを彷彿させるものでしたし、何日もかけて語り手が語り続ける、ある種当時の娯楽であっただろう事などはシベリア、及び中央ユーラシアに広く見られる英雄叙事詩と基本的には同じであることが判りました。

その後、萱野茂さん等が収集、記録されたアイヌの昔話なども読み始めるのですが、読んでいくうちに良い意味で裏切られていくような感覚がありました。というのも、今から思うと当時の自分の中にはアイヌと言うと「自然との共生」とか、「支配者がいない」といったような、ある種理想化したイメージを持っていたように思います。しかし様々な物語を読んでいると、主人公は自らの欲のために悪さをして懲らしめられたり、夫婦関係の問題で頭を悩ませたり、血なまぐさい戦争だってやっている。現代に生きている私たちと何ら変わらない、同じ人間であるといった感触を、強く抱くようになったのです。
また最近では、瀬川 拓郎さんがよりグローバルな視点から、交易民としての、海洋民としてのアイヌをダイナミックに描いた著作を何作か発表しており、大変興味深く読んでいます。

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フェスティバル「ミル・シビリ(シベリアの世界)」2016年筆者撮影。シベリアでは、本当にたくさんのアジア系の先住民の人々が今でもロシア人と一緒に暮らしている。彼らは、基本的にアイヌの人々のことを知っている

そのほかにも、まだまだ気になることは沢山あります。
トゥバの文化を学んでいる僕にとっては、アイヌの人々が儀礼の際に使用するイナウはどうしてもオバーに見えてしまうし、イクパスイはトス・カラックに見えてしまいます。熊を大切な動物として捉えるなど本当に共通することが多く、僕ももっとトゥバの資料を読まなければなりません。

アイヌ語には、固有の文字が無かったことで知られています。トゥバや旧ソ連圏の多くのシベリア諸民族も、1930年代~40年代まで文字を持たない人たちでした。テュルクの人々も突厥文字などはあったにせよ、多くの人々は近代まで積極的に文字を採用してこなかったと思います。

こういった人々は、文字を積極的に採用しなかったために(知らなかった訳はない)近代国家の成立の際に遅れをとってしまったというところはあるでしょう。しかし、文字を持たなかった人々は優れた記憶力を持っていたというのは有名な話ですし、何よりだからこそ、これほど豊穣な口承文芸の世界を築きあげてきました。その人たちが育んできたその精神文化に、僕は魅了され続けています。それらの中には、私たち現代人のこころの深い部分に響いてくる、大切な何かが宿っている気がしてならないのです。

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いちばん上の写真は、シベリアの都市、ハバロフスク在住のロシア人画家パヴリーシン(ロシア人民芸術家)が描いたアイヌの少女。パヴリーシンはナナイやウデヘなど、沿海州に暮らすシベリア諸民族を描いた多くの作品を残しているが、その中にはアイヌを描いたものもある。日本版の絵本「デルス・ウザラー」のイラストも担当している。
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by teradaryohei | 2016-11-13 21:57 | トゥバ日記 | Comments(0)

Kapiw&Apappo コンサートと映画情報

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コンサートは予約で満席となりました。当日券も販売予定はございません。

なお、ドキュメンタリー映画「kapiwとapappo~アイヌの姉妹の物語~」は通常通り11/19より上映されます。是非劇場へお越しください。

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ちょっと縁がありまして、僕が敬愛してやまないアイヌ音楽姉妹デュオ・Kapiw&Apappo(カピウ&アパッポ)の東京でのソロコンサートをお手伝いしています。なお、11/19(土)~12/2(金)まで、お二人が主演のドキュメンタリー映画が渋谷ユーロスペースにて公開されます。あわせて是非ご覧ください。
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Kapiw&Apappo 

LIVE @驢馬駱駝 ~ UTASA ウタサ ~

2016 11/23 (水・祝)
【開場】 18:30~
【開演】 19:00~
【料金】 大人: 予約 2800円 / 当日 3300円
     学生: 予約 1000円 / 当日 1500円 (小学生は無料)

【チケット予約先】  
kapiapa.nakano@gmail.com まで 
*代表者氏名、お連れ様氏名、連絡先を明記の上、メールにてご予約ください。ご質問などもお店ではなくこちらまで宜しくお願いいたします。
TEL:070-6655-4479/寺田 (出れない際は折り返しお電話いたします)

【会場】 驢馬駱駝 / ろまらくだ 〒164-0003 東京都中野区東中野2丁目25−6 9F

【Kapiw&Apappo / カピウ&アパッポ】

アイヌ語でKapiw/カモメ・Apappo/花という意味。
阿寒湖・アイヌコタン出身のウポポを歌う姉妹ユニット。
幼少の頃から、地元阿寒や祖母から伝承されてきた歌を中心に、民族楽器
ムックリやトンコリも交えつつ、アイヌの歌の魅力を伝えている。
2011年より活動を開始。全国各地にて公演他、様々なミュージシャンとの共演も行っている。 2016年8月にFirst Albam 『PAYKAR』を発表。

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Kapiw&Apappo / First Albam 『PAYKAR』 2000円(税抜)*当日会場で販売いたします*
E-mail:kapiw8apappo@yahoo.co.jp
Homepage http://kapiw.jimdo.com/kapiw-apappo/


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ドキュメンタリー映画

「kapiwとapappo~アイヌの姉妹の物語~」

劇場公開決定!

11/19(土)~12/2(金)まで  渋谷ユーロスペースにて21時よりレイトショー

*Kapiw&Apappoの二人が結成されるまでの日々を追い駆けた、佐藤隆之(企画・撮影・監督)のドキュメンタリー作品が2016年11月に渋谷ユーロスペースにて公開されます。詳細はこちらのHPからご覧ください。
http://kapiapamovie.com




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by teradaryohei | 2016-11-03 21:34 | ライブ情報 | Comments(0)


トゥバ音楽演奏家の寺田亮平のブログ。ロシア連邦トゥバ共和国の現地情報、社会、文化、ミュージシャンなど紹介します     dtxmain[at]gmail.com


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