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中央アジアの音楽2 ~ テュルク&アフガンミュージック

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チラシのPDFはこちらでダウンロードできます
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日 時
2014年2月16日(日)18時30分開場 19時開演

出 演
ちゃるぱーさ(アフガニスタン)
ウメトバエワ・カリマン(クルグズ)
寺田亮平(トゥバ)


チケット
予約:2800円 (100席限定)
当日:3300円(予約で100席満席の場合当日券なし)
※15歳までのお子様半額(予約1400円/当日1700円)

予約ご希望の方は
chuuou.asia@gmail.com  まで
お名前、予約人数(お連れ様のお名前)、連絡先
をご記入のうえメールにてお知らせください。ご予約の方優先でご入場できます。
(窓口は会場の驢馬駱駝様ではなくこちらの メールになります。質問などもこちらへお願いします。)

お電話ご希望の方は070-6655-4479(寺田)まで。出れない場合折り返しご連絡いたします。

会 場
驢馬駱駝 ろまらくだ
東京都中野区東中野2-25-6 PAO 9F
http://www.paoco.jp/roma/


協 力
日本口琴協会
中央アジア友の会
旧ソ連・ユーラシア諸民族を語り合う会
日本シルクロード文化センター

出店 
びやぼん屋(日本口琴協会による口琴、CD,書籍販売)
KANNOTEXTILE(中央アジア中心の衣料品・テキスタイル販売)


前回大きな反響を巻き起こした「中央アジアの音楽」第二弾!!

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中央アジア------ユーラシア大陸、またはアジア中央部の内陸地帯を指すこの地域は、日本ではまだ馴染みが薄い地域と言えるかもしれません。近年まで東側諸国と関係が深かったこともあり、日本にはまだまだ多くの情報が伝わってきているとは言えない状況です。しかし、カラフルで美しい同地域の民族衣装や、刺繍、絨毯、焼き物などの工芸、長い遊牧・牧畜生活の中から育まれてきた民族文化、そしてロマンあふれるシルクロードの歴史などに、今まで多くの日本人が魅了されてきたのもまた事実です。
 そしてこの地域には、まだまだ日本では十分に紹介されていない豊かな音楽世界が広がっています。近年、中央アジア出身の音楽家や、同地域の音楽を演奏する日本人音楽家が活躍し始めており、中央アジアの音楽を愛好する音楽ファンも少しずつ増え始めています。
 この連続コンサートでは、中央アジアの伝統的な楽器を用いて歌や音楽を演奏し、その豊かな音楽文化を紹介したいと考えています。
 昨年は「テュルク・ミュージック・イン・トーキョー」と題して、中央アジア、テュルク系民族の音楽を紹介しました。今回は昨年に引き続きクルグズ(キルギス)のウメトバエワ・カリマン、トゥバの寺田亮平に加え、日本で唯一アフガニスタンの伝統音楽を演奏されているグループ「ちゃるぱーさ」をゲストにお迎えします。アフガニスタンはタジキスタン、ウズベキスタン、トルクメニスタンの南に位置する多民族地帯。その音楽もテュルク世界とはまた違う響きを持っています。その違いもきっとお楽しみいただけるはずです。会場は昨年と同じく、屋上に天幕のある[驢馬駱駝 ろまらくだ]。テュルク遊牧世界のクルグズとトゥバの音楽、そしてシルクロードの十字路、アフガニスタンの音楽をぜひごゆっくりとお楽しみください。

※テュルクとは?
歴史的に中央ユーラシアでは、突厥(とっけつ)などの様々な騎馬遊牧民族が興亡を繰り返してきました。彼らの子孫の多くは現在、中央アジアを中心にシベリアからアナトリア半島にいたるまで広く居住しており、テュルク諸語と呼ばれる同一系統の言葉を話します。テュルク諸語を母語とす る人々のことをテュルク系民族といいます。

※中央アジアというとカザフスタン、クルグズ、タジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタンの5カ国を指すことが現在では一般的です。しかし広義の意味においては中国の新疆ウイグル自治区、モンゴル高原、ロシアのシベリア南部なども含んでおり、地理区分もいくつか定義が異なります。この連続コンサートでは中央アジア5カ国を中心に、共通した文化を持つ周辺地域の音楽も紹介できればと考えています。

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ちゃるぱーさ Chalpasah
2007年結成。アフガニスタンを代表する民族弦楽器ラバーブ担当の佐藤圭一と、ダリ語・パシュトゥー語によるヴォーカル、トンバクなどのパーカッションを担当するやぎちさとによる、日本で唯一のアフガン音楽を専門に演奏するユニット。全国各地で200回近いコンサートを行う他、カルザイ大統領来日時の大使館での演奏や、アフガニスタンの国民的歌手グル・ザマン師の日本公演でのサポートなど、我が国ではほとんど知られていないアフガニスタン音楽の紹介と普及に努めている。ちなみに「ちゃるぱーさ」とはアフガニスタンの言葉で「ヤモリ」の意味。

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ウメトバエワ・ カリマン Umetbaeva Kalyiman 
クルグズ共和国ビシケク生まれ。キルギス国立音楽大学で民族音楽を専攻。卒業後、音楽教師としてビシケク第65番学校で子供たちにコムズなどの民族楽器を教えていた。その後、ビシケク日本センターで日本語を学ぶ。2007年、東京芸術大学音楽研究科入学。2008年、東京芸術大学の修士課程に入学。2010年、修士課程を卒業、東京芸術大学博士課程に入学。3弦楽器のコムズ、金属口琴、木製口琴の楽器の演奏家。

【昨年に引き続き、今年もカリマンさんの生徒さん(吉野彰さん、山下正美さん、池田千洋さん、秋浜立さん、井上果歩さん)も一緒に演奏します!】

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寺田亮平 Terada Ryohei
トゥバ音楽演奏家・喉歌歌手。1999年よりホーメイを習い始める。国内修行後2010年より毎年夏の3ヶ月トゥバ共和国の首都クズルに滞在しトゥバ第一線の音楽家と交流しながら滞在修行する生活を続けている。喉歌ホーメイ、トゥバ語による伝統的な歌の他、伝統楽器イギル、ドシュプルールなどを演奏する。師匠はモングンオール・オンダ−ル(チルギルチン)他。2013年 国際ホーメイシンポジウムにてソロ部門で「名人芸」賞受賞。現地ではトゥバ の伝統的な歌の聞き取りや翻訳作業、トゥバ各地方での撮影等フィールドワークを行う他、日本国内では中央アジア、シベリア関係のコンサートや各種イベント も自身で手がけている。 本コンサートシリースの主催者。

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ラバーブついて
ラバーブ(ルバーブ、ロバーブとも発音される)は、主にパシュトゥーン人によって演奏されるアフガニスタンの国民楽器である。その詳細な起源は不明だが、ガンダーラの壁画に残るリュート型の楽器や、ホラーサーン細密画に見られる多彩な楽器、弓奏楽器との関連性、周辺諸国で使われる類似の楽器との関係などが指摘されている。ラバーブは基本的に一本の材でできている。クワやクルミの木が使われることが多く、ボディからネックまで丁寧に刳り貫いて作られる。これにヘッドを取り付け、巻きフレットのついた指板を貼り、共鳴部には山羊や羊の皮を張る。演奏に使われる弦は3本が基本だが、さらに2~4本の伴奏弦と、10~14本の鉄弦の共鳴弦が張られる。最も高音の共鳴弦はシムカリと呼ばれる特殊な奏法になくてはならないものである。演奏にはヤシの実や固い木材で作られたプレクトラムを使用する。民族音楽はもちろん、古典音楽、大衆音楽と幅広いジャンルで使用され、まさにアフガニスタンを代表する楽器と言っていいだろう。

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クルグズのコムズについて
クルグズの楽器で、海外でも最もよく知られているのが、三弦楽器のコムズ。木製でオールのような形状をもつコムズは、かつては独奏楽器として演奏されるのが主だったが、現在はアンサンブルやオーケストラ、歌の伴奏やポップス音楽などで幅広く使用されており、クルグズの音楽では欠かせない楽器の一つとなっている。かつては即興演奏が主で、口頭で伝えられていたコムズの曲が、現在では児童音楽学校、専門音楽学校など、さまざまな音楽機関で楽譜を使いながら伝承されている場合が最も多い。楽器を演奏する時の右手のパフォーマンスが非常に派手であり、これがコムズを演奏する際の大変顕著な特徴の一つとなっている。

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トゥバのイギルについて
トゥバに伝わる伝統的な2弦の擦弦楽器。一般的には一本の木から出来ており、スプーン状にくりぬかれたボディに動物の皮を張り、弓で弾いて演奏する。近年のものはヘッドに馬の彫刻が見られる。弦はもともとは馬の尻尾であったが、現在では長さ、強度の問題などでナイロン弦が一般的である。モンゴルの馬頭琴とは弦の張り方が逆であり、調律も異なる。

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びやぼん屋
日本口琴協会の通販ショップ「びやぼん屋」が今回も出店!中央アジアほか世界各地の口琴を実際に音を聞いて購入できるほか、珍しい中央アジア関連のCDや書籍など、各種グッズも販売します!

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KANNOTEXTILE
中央アジアを中心に布を現地より仕入れ、素材を生かした衣料品の製作販売を行っている
KANNOTEXTILEが今年も出店。是非豊かな中央アジアの服飾・布文化に触れてみてください!

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【アフガニスタンとアフガン音楽】
アフガニスタンが位置するのは中東、中央アジア、そしてインドという3つの主要な文化圏の影響力が収斂する地域である。パシュトゥーン、タジク、ハザラ、ウズベク、ヌーリスタニー、パシャイーなど数多くの民族が生活しており、それぞれが独自の言語、文化、そして音楽を持っている。18世紀に民族国家として建国された後も、さまざまな民族の音楽とインドとペルシアの影響を受けた宮廷古典音楽が混在していた。今世紀に入り蓄音機が普及しラジオ放送が開始されると、汎アフガニスタン的音楽の創造、具体的にはペルシア語の歌詞をパシュトゥーン音楽スタイルで演奏するという、大衆音楽の新ジャンルが生み出される。50年代から70年代の半ばまで、アフマド・ザヒールを代表とする多数の音楽家が活躍し、アフガン大衆音楽はその頂点を極めた。しかし'78年からの内戦により、音楽文化は計り知れないダメージを受ける。その後、音楽は息を吹き返したかに見えるが、力による支配と政治的・経済的混乱の下、アフガニスタン音楽は未だ迷走を続けているように思えてならない。

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【クルグズとクルグズの音楽】
天山山脈とパミール・アライ山脈に沿うように位置するクルグズは「山の国」である。「キルギス」という名称はソ連時代に用いられたロシア語の発音であり、正式にはクルグズ(Kyrgyz, Кыргыз)、またはクルグズ共和国。東は中国(新彊ウイグル自治区)、北東はカザフスタン、南西はタジキスタン、西はウズベキスタンに隣接している。 面積は19万8,500㎢(日本の半分)、人口は519万人(2006年クルグズ統計)、首都はビシケク。遊牧民であったクルグズ人は、家畜の放牧地が痩せると一つの場所から他の所へ移動していた。平地で遊牧をするカザフ人やトルクメン人は水平方向に向かって移動していたが、クルグズ人は山の麓から頂上まで、つまり垂直移動で遊牧していたという。また狩猟も重要であった。このような厳しい自然と生活がクルグズの音楽と楽器に大きな影響を与えてきたといえる。頻繁な移動を行う遊牧の生活では、物をなるべく軽く、小さく、そして持ち運び易くする。険しい山岳地帯の暮らしでは人々の交流が困難だったため、演奏会は少人数で行われるのが普通であった。楽器の奏法は即興的であり、独奏で行われる場合が殆どで、音も大きくないため、個人で楽しむために演奏をすることもあったようだ。

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【トゥバとトゥバの音楽】
トゥバはアジアの中央部、シベリア南部に位置する共和国。ロシア連邦に属する。人口約30万人。首都はクズル(Кызыл)。面積は 17万1500㎢(北海道二つ分ほど)。住民の約7割がトゥバ人。公用語はトゥバ語とロシア語。トゥバ語はテュルク語系の言語。宗教はシャマニズムとチベット仏教が盛んである。主な産業は畜産、羊毛獣捕獲、鉱工業。山岳地帯、森林、草原、砂漠など自然に変化が富んでおり、羊、トナカイ、ヤク、ラクダなどユーラシア大陸のすべての遊牧形態を見ることができる。現在も遊牧は盛んであるが街に定住しているトゥバ人も多い。トゥバは小さな共和国であるがその音楽世界は多様である。中でも喉歌ホーメイ(フーメイ、хөөмей)が有名で、似たような発声での喉歌がトゥバ以外にもハカス、モンゴル国西部などアルタイ山脈周辺地域に見られるが、その起源ははっきりしていない。元々はソロパフォーマンスが主体であったが1980年代以降舞台化が進み数多くのアンサンブルが生まれた。また多くの民族楽器があり口琴も盛んに演奏されている。現在のトゥバはフンフルトゥなど世界的なグループの活躍や伝統音楽のオーケストラの設立、ポップスやロックも盛んであり、音楽的に大変に充実した時期を迎えている。
by teradaryohei | 2013-12-10 20:01 | ライブ情報


トゥバ音楽演奏家の寺田亮平のブログ。ロシア連邦トゥバ共和国の現地情報、社会、文化、ミュージシャンなど紹介します     dtxmain[at]gmail.com


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